お客様との絆

カスタマーフレンドとお客様の「絆」物語 エピソード01. 今日も生きとる ただいま留守にしております。後ほどおかけ直しください。

挿絵 佐藤様は八十代の女性。エバーライフとのお付合い歴約8年のお客様です。
九年前にご主人を亡くされてから、掃除や洗濯など身の回りのことは 全て一人でされているそうです。
毎日病院にバスで通っており、
「この町は坂の多かけん、バス停まで歩くとの大変かとよ」と、
いつも仰っています。
百メートルほどの坂道だそうですが、降りるときが大変で、ちょうど中間地点あたりで必ず一度休憩されてその坂を通るそうです。
そんな佐藤様のお声が聞けなくなり、
「体調崩したのかな?」「お怪我されたのかな?」「佐藤様に何かあったらどうしよう」と、
とても心配していました。
挿絵 それからしばらく経ち、
「あ~今日も繋がらないだろうな…」と半ば諦めてコール音を聞いていた時でした。
「はい、佐藤です」私は思わず、「佐藤様!!!!」
普段は大きく声を張ることのない私に、周りの同僚も驚いていました。
「大丈夫ですか?お怪我されてないですか?お体の調子はどうですか?」 お声が聞けた嬉しさから思わず質問攻めになってしまいました。
「松尾さん、私ね、坂道でこけて足ば痛めて入院しとったと。
あんたも心配しとらすかと思っとったわ。心配かけたろ?ごめんね。」 佐藤様が入院中も私のことを気にかけてくださっていたことに、 驚きと喜びの気持ちでしたが、続けて佐藤様はこう仰いました。
「わたしね、松尾さんからのお電話、とっても楽しみにしとるとよ!なんか孫みたかけん。」
一人暮らしになってからは遠方に住むお孫さんにもなかなか会えず、病院から帰ってきて
一人でお茶を飲んでいると、寂しさがこみ上げてくるとか。
そんな中、私からの電話を心待ちにしてくださっているとの事でした。
「かわいらしか声で元気に話してくれっけん、本当の孫娘のごた~。
 老人一人の寂しか毎日で生きとる気がせん時もあっけど、あんたと話したら、
 あ~今日も生きとるなって実感できると。電話の終わると嬉しか気持ちで
 仏壇のお父さんにあんたと話した事ば報告しよるとよ。」
元気でいてくださることだけでも嬉しいことなのに、私との会話を楽しんでくださっている。
挿絵 それで元気になって頂いている。私の人生で、こんなにも誰かに必要とされたことはない。気が引き締まる思いと、何より嬉しさでいっぱいでした。
そして、自分に少し自信を持てた気もしました。
佐藤様は私を必要としてくださっていますが、私の方が佐藤様から頂いたものは大きいです。
この出会いを大切に、これからもお客様と一担当者という枠を越えて、私が出来ることを 考え続けていきたいです。

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